2018年1月12日金曜日

Project Management Planの記載内容

Project Management Planの記載内容

Project Management Planは過去に担当したプロジェクトで使ったものを使い回すのが普通である。Project Management Planは2種類の情報が含まれており、1つは「どの様にProjectを計画して実行してコントロールするか」であり、もう一つは「Scope, Time, Costのベースライン」である。
ベースラインは詳細な計画であり、最終的なベースラインに到達するのは有識者が集まって、かなりの時間をかけて綿密に行う。一端、ベースラインが完成すると、そこからの変更はChange Request扱いになる。

以下がProject Management Planの内容である。

1、各Knowledge AreaごとのPlan

Scope, Time, Cost, Quality, Human Resource, Communication, Risk, Procurement and Stakeholder ManagementのPlanである。

2, その他のPlan

Requirements Management Plan
Change Management Plan
Configuration Management Plan
Process Improvement Plan

3, ベースライン

Scope, Time, Cost baselineである。(MS Projectの詳細なガントチャートに要員のアサインと要員の単金が含まれて、EVMが出来る状態のものを指す。)

==補足==
1と2のPlanは過去に作ったものを使い回せる。Planの中で色んなTemplateが定義されて、実際のProjectではそちらが頻繁に更新されていく。

プロジェクトで使うTemplateは以下の様なもので、大抵、これで済むことが多い。
  1. RFPと1:1に対応したProject Scope Statementで、各Requirementをどう実現するか分かる様にしたもの。また、ProjectのDeliverablesと各RequirementをRequirement Traceability Matrixにして漏れが無いか確認したもの。
  2. MS Projectのガントチャートに全WBS情報とActivity情報とSequence情報と要員アサインと要員の単金を入れて、EVMができる様にしたもの。
  3. Issue Log Sheet
  4. Risk Register
  5. Change Log
1はWBSの元になる情報源であり、穴が開くほど熟読する必要がある。
2は全メンバが行動指針とするガントチャートである。
3は課題発生ごとに記載し、MS Project上のactivityとなったら消し込む
4は内部、外部との定例で確認するProjectのリスク
5は変更管理で利用する。顧客から許可を貰いたい変更や、顧客から一方的に要求された変更を載せて、変更管理プロセスに管理させる。

2018年1月10日水曜日

PMBOK正規本を買う必要があるか?

PMBOK正規本を買う必要があるか?

私はPMBOKの正規本を買いませんでした。一度も読んだことが有りません。しかし、PMP試験では80%以上の得点率で合格しています。

私は余り教科書的な本は好きでないので、こういう本は買わない様にしています。

★PMBOKの正規本


これがPMBOKの正規本なのですが、6,821円とちょっと高額です。

気になる方はどうぞ。買って読んでみてください。

2018年1月5日金曜日

PMP資格取得にかかるお金

PMP資格取得にかかるお金

PMPを受験するには『①大卒以上の方は4,500時間以上の実務経験』と、『②35時間数以上の公式なプロジェクトマネジメント研修』を受講する必要があります。

①は会社で普通にプロマネ関連業務を行っていると、2~3年間くらいで満たされます。②は会社のプロマネ関連の研修を受けていると満たされます。

もう少し詳細説明すると、①はPMP受験申請時に過去に関わったプロジェクトについて記載させられます。場合によっては上司に電話がかかってくるのかも知れません。②はPMIが認定している研修を受講しているとすんなり通ります。どの研修がPMI認定済みなのかは事前に確認する必要があります。これもPMP受験申請時に記載がもとめられます。

以上はPMP受験申請前の前提条件ですので、結構、めんどくさく、敷居が高いかなと思います。

大手SIerに勤務してると、入社5年目くらいで社内の必須研修等を普通に受けていると自然に満たされる様に、人事部が教育計画を策定しているかと思います。

さて、ここまでは会社のお金で来れるとして、実際のPMP受験の方法は2パターンあります。

パターン1:PMP試験チケット付きの5日間、25万円の研修を受ける。
パターン2:自分で勉強して、PMP試験の費用だけ会社に払ってもらう。

パターン1は25万円かかります。
パターン2は555ドル(受験代)+1万5千円(参考書+問題集)かかります。

私のお勧めはパターン2です。

理由は英語で勉強し、英語で受験することをお勧めするからです。
日本だと、PMP試験の研修は日本語で提供されているかと思います。自分で英語の本を購入して独学しましょう!

必要な参考書と問題集

必要な参考書と問題集

私が実際に使った参考書と問題集は以下です。これをそれぞれ3回読み込むとPMPの試験に90%程度の正解率で合格します。(実際の合格ラインは55%程度なので余裕で合格です。)

★Rita Mulcahy の "PMP Exam Prep"


この本はアメリカのAmazonでダントツで売れているPMP Exam対策本です。上記の通り、Amazon内でもReviewが823も寄せられており、その人気ぶりが見て取れます。PMBOKに沿った解説となっており、癖のあるPMP試験問題の背景の思想・哲学(『PMIイズム』と呼ばれている)を説明してくれているので、この本を3回読み込むことで、暗記地獄から解放されます。

私は実際、PMP試験を受験する際に、暗記は殆どしませんでした。日本の本で勉強すると、各プロセスごとのInput/Output/Tool & Techniqueを暗記するのではないでしょうか?Rita Mulcahyのアプローチは理解を重視しており、暗記は理解する中で自然に覚えた物だけで合格が出来る様に考慮されています。(もちろん、最低限の暗記は必要です。)

★Aileen Ellisの"PMP Exam Simplified"


この本はRitaの次にアメリカのAmazonで売れている本です。141のreviewが付いています。この本の良い所はPMBOKの各プロセスごとに簡単な要点と問題を並べてとてもシンプルな構成となっていることです。また、問題量も1,000問と十分あります。Rita Mulcahyの本だと解説が主で、問題数が400問と少なかったので、このAileen Ellisの本と合わせて十分に問題演習を行うことが可能です。
PMPではお決まりの計算問題が有ります。それはNetwork Diagram(PERT)とEarned Value ManagementとFixed Price & Incentive Fee等の契約関連の計算問題です。Aileen Ellisは別売りの本にその辺の詳細を記載してそれぞれ別の本として売っているので、この本では全パターン網羅してはいませんが、必要最低限は載っているので、わざわざ買わなくてもokと思います。Ritaの本と合わせて、十分な問題演習が可能となっています。
(欲しい人は買っても良いですが。。。)

PMP試験の申し込み方法

PMP試験の申し込み方法
PMP試験の申込はUSのPMIのofficial websiteから実施します。TOEIC 800点くらい有れば、余裕で読んで申込みまでできるでしょう。

PMI official website
https://www.pmi.org/

さまざまな情報が英語で提供される世の中です。これからのビジネスマンは英語力が必須だと私は思います。一次情報源が英語であることが多いからです。

申込みの方法はナビゲーションに従って、過去のプロジェクトの情報や、必須教育の情報等を登録します。その後、内容が審査され、問題なければメールで審査通過の連絡が来ます。そうすると、クレジットカードで支払いができる様になるので、支払いが済めば、PMP資格の受験申請は完了です。

必要な英語力

必要な英語力

このブログではPMP資格の受験勉強を英語で行い、英語で受験することを推奨しています。では、必要な英語力はどの程度でしょうか?私はTOEIC 800点くらいあれば可能と思います。実は専門用語が沢山出てくる文章は言葉の定義がぶれないので、意外に英語力を必要としません。ちゃんと英語の参考書と問題集で勉強すると、必要な用語を覚えるので、テストで分からない単語は1つも有りませんでした。

PMPを英語で勉強すると、英語の単語の定義がはっきりとします。

例えば、「precisionとaccuracyの違い」であったり、「auditとinspectionの違い」であったり、「verifyとvalidateの違い」であったり、「Quality Assuranceとは」、「Scope Validationとは」、「activityとは」、「work packageとは」、「WBSとは」などなど、言葉の定義がはっきりするので、同じPMP資格を保持している者同士は国籍が異なっても、会話が楽になります。

とにかく、英語力自体は普通のビジネス英語レベルで大丈夫です。

ちなみに、英語の会議で全く英語に不自由しない英語レベルはTOEIC 900点くらいというのが私の実感です。800点程度では、そうとう綺麗な英語で話してもらわないと会話にならないんじゃないかなぁっと思います。実際、インド人やシンガポール人の英語に触れる機会が多いのですが、TOEICの試験勉強では聞いたことない様な英語です。(インド訛りとシンガポール訛り(←最初、中国語に聞こえる))

試験の出題形式について

試験の出題形式について

PMPの試験はコンピュータによる4択問題です。問題数が200問も有り、4時間の試験時間があります。正直、4時間も集中していないといけないので大変です。試験会場は、御茶ノ水ソラシティにある、アールプロメトリックで受験することになります。(私は関東在住のため)

PMP試験の申請時に試験会場を世界中から選ぶのですが、日本では御茶ノ水の会場が出てきます。(地方に住んでいる人はどうやって受験するのかな。。。??)

会場では持ち物検査が厳しく、金属探知機まで出てきます。また、受験者の様子を絶えずモニタリングしており、挙動不審な人は検知されている様です。(カンニングする人が過去に居たのかな。。。??)

私は4時間の内、3時間半で試験が終わり、残り30分で見直しをしていました。合格する人は大体、こんな感じかと思います。目安は1問1分です。

PMP試験問題は結構癖が有り、一見、長文の様であっても、最後の方の2~3sentenceと選択肢を読むと大体答えが分かります。過去問練習がきちんとできている人(1000問くらいを3回解いた人)ならキーワードを拾いながら、1問1分かからずに解けるでしょう。